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  • 『飲めるハンバーグ』で「O157」集団食中毒・5人入院 保健所は取材に「感染者が10~20人増える可能性」

  • 2024/09/10 06:29 公開  TREND NEWS CASTER
  • 千葉・船橋市は、市内の飲食店が提供した『飲めるハンバーグ』が原因で、集団食中毒が発生したと発表。

    トレンドニュースキャスター取材班は、保健所から詳しい話を聞いた。

    O157を検出

    保健所によると、船橋市の飲食店「将泰庵DINER」で、8月26日~28日に『飲めるハンバーグ』を食べた客7人が食中毒症状を訴えた。

    うち、7~20歳の男女5人は血便、下痢、腹痛などの症状を訴えて入院。

    (画像:イメージ)

    9日午後5時の時点でも、2人は入院中だ。

    保健所が、症状を訴えている人の便を検査したところ、腸管出血性大腸菌 O157を検出。

    そのため、O157による集団食中毒と断定し、店を3日間の営業停止処分とした。

    鉄板で3分間

    保健所によると、商品名『飲めるハンバーグ』の由来は、飲めるほどに柔らかいハンバーグという意味。

    調理方法は、まずハンバーグの表面を軽く焼いたあと、6~8分煮込む。

    (画像:イメージ)

    その後、客に提供するが、客は鉄板(約75℃)で3分間焼いてから食べるシステムだった。

    3分間待たずに…

    なお、客に提供された時点では、中身まで十分に火が通っていない状態。

    (画像:イメージ)

    そのため、保健所の担当者は「3分間待たずに、食べてしまった客がいるのではないか」と話す。

    また、「店側も『3分待つ』ということを、客に十分伝えきれていなかったようだ」と語った。

    しかし、店はずっと同じシステムで営業していた。

    ではなぜこの3日間に、食中毒が発生してしまったのか。

    「感染者が10~20人増える可能性」

    保健所・担当者は「この日提供された肉が、O157に汚染されていた可能性がある。ただし、3分間鉄板で焼いていれば、O157に感染しなかったはず」と語った。

    (画像:O157 提供:東京都健康安全研究センター)

    さらに、「ひき肉を加熱不十分の状態で食べることは、大変危険。75℃で1分以上加熱することを徹底してほしい」と言う。

    なお、保健所には、現在も新たな感染者からの電話連絡が続いている。

    9日午後5時のトレンドニュースキャスターの取材に、「今後感染者数が、10~20人増える可能性がある」と語った。

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