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  • スリランカで産廃だったココナッツの殻を加工し、経済的で環境に優しいペット用敷材に! 11月25日、アマゾンで販売開始

  • 2024/11/20 10:00 公開  舌肥
  • 日本の約3割の家庭で飼育していると言われているペット。犬や猫だけでなく、今やペットの種類も大きさもさまざま。皆さんの家庭では、どんな風に飼育環境を整えているだろうか?
    東京・杉並に本社を置く株式会社コホマダは、「天然素材のココナッツハスクチップ ペット用敷材『ココジーズ』」を、2024年11月25日、アマゾンから販売を開始する。『ココジーズ』は、ココナッツの殻を細かく砕いてハスクチップ※に加工。素材の特性を活かして飼育環境を清潔で快適に保つことができる。そのうえ、経済的で環境に優しいだけではなく、廃棄がとても簡単で堆肥としても利用できるとあって、ガーデニングやオーガニック農業でも利用されている。ペットライフだけでなく、暮らしを豊かで快適にしてくれる『ココジーズ』に注目だ!

    ※ハスクチップとは、ココナッツの殻を砕いてサイコロぐらいの大きさにしたもの。保水性と排水性に優れた天然素材。また、保肥力にも優れているので、土壌改良材にもなる。

    スリランカと日本をつなげることで、関わる人を元気に!

    株式会社コホマダは、「スリランカと日本を繋げる!」をビジョンに立ち上げたスタートアップ。スリランカで、これまで産業廃棄物として山積みだったココナッツの殻をどうにかできないか。そこから、ココナッツの殻を細かく砕いてハスクチップに加工することで、素材の特性を活かし、優れたペットの敷材にできることに着目。『ココジーズ』という名称をつけ「天然素材のココナッツハスクチップ ペット用敷材『ココジーズ』」を販売するにいたった。

    『ココジーズ』の特徴

    『ココジーズ』は、ココナッツの殻から作られた天然素材のハスクチップ。保水性と通気性をもち、また、保肥力にも優れている。ハスクチップとしては、これまでもガーデニングや農業での土壌改良材として利用されている。持続可能なリソースを使用し、環境に優しく、化学薬品を一切使用していないため、オーガニック農業に最適な素材だ。今回、ハスクチップが、飼育環境を清潔で快適に保つことができる素材である点に注目し、爬虫類や昆虫といった小動物の飼育用敷材として販売。

    『ココジーズ』は、動物に害がない「ハスクチップ」として、下記の特徴がある。

    ・化学薬品や添加物が含まれていない
    ・天然ヤシガラ100%で有害物質無し
    ・経済的かつ環境に優しい
    ・廃棄が簡単で堆肥としても利用可能

    1)ココジーズ(ハスクチップ)の主成分とその役割

    ココジーズには、リグニン、セルロース、ヘミセルロースが含まれている。
    ① リグニン
    リグニンによって植物の細胞壁を強くし、丈夫で健康に保つ成分です。土壌を長期間にわたり安定させる。
    ②セルロース
    土壌の通気性と保湿性を高め、植物の根の健康を促進。
    ③ヘミセルロース
    ヘミセルロースは分解が早く、植物に必要な栄養素を供給。

    2)ココジーズの特性

    ①保水性
    ココジーズは水分を効率的に保持する性質がある。
    ②通気性
    ココジーズは一つ一つが繊維状の構造になっているため、通気性が良いのが特徴。小動物を飼育する際、床の通気性がよいので、ペットにとって快適な住環境に。
    ③持続可能性
    ココジーズは、ココナッツの殻が原料のため、再利用可能な資材。また、環境に優しく化学薬品を含まないため、爬虫類等の小動物や昆虫には何の害もない安全な製品。
    ④消臭効果
    嫌なにおいを消してくれる。また、コバエの発生も抑えられる。
    ⑤燃焼性
    燃えやすいため、使用後は燃えるゴミとして廃棄が可能。スリランカ国内では燃料に使用しているケースもある。

    3)ココジーズが他のハスクチップと異なる理由

    ①スリランカから直輸入
    「ココジーズ」は、代表が独自で開拓したルートのため、スリランカの工場で製造したものを輸送までワンストップ。そのため、柔軟な対応が可能。
    ②粒の大きさに対応
    粒の大きさを1mmから36mmまでの範囲で、1mmごとに調整が可能。従来の製品は、大きさがばらついており、一定にならなかった。粒の大きさをそろえることで管理しやすく、ペットにとっても快適な環境になりやすい。
    ② 販売する単位は3種類
    一般的なサイズとして、約7リットル(0.5kg)、約14リットル(1kg)、約70リットル(5kg)を用意。

    4)ココジーズの独自性

    ココジーズは代表の髙松直弥が独自に構築したルートに加えて、さらに下記の点で独自の工夫をしている。
    ①仕入れコストの削減
    ネットワークを活かして、独自の製造・輸送ルートを構築。
    ②仲介業者なし
    現地工場と日本販売の独占契約を結んでいるため、価格設定やサイズ、発注量など柔軟に対応可能。また、現地で仲介業者が絡んでいないため手数料がゼロ。
    ③管理費削減
    Amazon 倉庫から発送するので、購入後、スムーズに届けることが可能。
    ④人件費削減
    製造スケジュール管理で、集中的に作業を行う事で人件費を削減。

    ココジーズの袋詰め作業

    出荷前のココジーズ

    「天然素材のココナッツハスクチップ ペット用敷材『ココジーズ』」
    価格:500g(7リットル入り)1,200円(税込)
    アマゾンショップ名:株式会社コホマダ
    URL:https://www.amazon.co.jp/dp/B0DFY6FRK7

    なぜ、この事業をはじめたのか、代表取締役 髙松直弥の思い

    2018年の年末に、スリランカを初めて訪問しました。友人の結婚式の招待だったのですが、訪問したエリアでは日本人が来ることは珍しいということで歓迎を受けました。
    その後、テレビ業界・広告業界を経験し、2023年に再びスリランカを訪問、1ヶ月のホームステイをしました。滞在中に、ココナッツの殻が産業廃棄物として山積みになっている状況を目の当たりにして、何か利用方法がないかと考えていた時、偶然にも5年前の結婚式で出会ったスリランカ人の工場オーナーと再会し相談した結果、そこから加工や販売に向けて動き出しました。短い滞在期間中、製品の製造や輸送ルートを構築し、独占契約を結び、製造から納品まで一気通貫で行う体制を確立しました。
    ココジーズはこのような出会いがあり、スリランカに産業廃棄物として多く捨てられているココナッツの殻を製品化したものです。土壌改良やペットの敷材や燃焼材などの使用用途がありますが、さらに新たな用途を開拓する余地があると思っており、今後は新しい製品の開発ができればと思っています。今後も株式会社コホマダをよろしくお願いいたします。

    ココジーズの成分分析(個体差あり)
    水分 9.17%
    Ph 6.7
    (以下乾物換算値)
    窒素全量 (N)0.26%
    りん酸全量 (P2O5)0.04%
    加里全量 (K2O)0.65%
    最大容水量 690
    陽イオン交換容量 38.1
    分析:公益財団法人日本肥糧検定協会

    これまで産業廃棄物だったものが、環境に優しいペット用敷材とは、まさに発想の転換が生んだアップサイクルだ。SDGsが叫ばれる中、アップサイクルやアップリサイクルを行う企業やシステムも増えている。身近なものでアップサイクルも行う人も多くなっているが、手間やコスト、使い心地などを考えると新しいものを買ってしまうということも。でも、『ココジーズ』は、環境に優しいだけでなく、何より自分のペットに優しい素材というのが嬉しい。大事なペットの住環境を快適なものにしてくれて、使用後も燃えるゴミで出すことができて手間いらずなので、是非試してみて欲しい。

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