- 「病気のない世界」を創造するというSeegeneのビジョンに向けた相乗効果を強化するため、初の3社間エグゼクティブ・ラウンドテーブルがロンドンで開催されました。
- マイクロソフトのAI技術を活用した製品開発の自動化の予備段階の結果とシンドローム検査結果の統計分析が紹介されました。
- 世界中の専門家と科学者が、シュプリンガーネイチャーの科学ネットワークを活用した診断製品開発エコシステムの構築に参加しました。
- 企業が来年の「病気のない世界」宣言式に向けて、共同活動がもたらすインパクトを向上するための協力を促進しました。
【ソウル(韓国)、2024年10月31日/PRNewswire=共同通信 JBN】 -- PCR分子診断のトータルソリューションを提供する韓国の大手企業、Seegene Inc.は、マイクロソフト(Microsoft)およびシュプリンガ・ネイチャー(Springer Nature)と初のエグゼクティブ・ラウンドテーブルを開催し、マイクロソフトの人工知能(AI)技術を活用した自動診断開発システムからの予備段階の結果の紹介など、将来のパンデミックを緩和し、「病気のない世界」を実現することを目標に進めている技術共有イニシアチブの推進について議論しました。これは、このイニシアチブについて話し合うために、3社が集まった初めての公式イベントです。
2024年10月23日、英ロンドンのシュプリンガーネイチャーのキャンパスにて技術共有イニシアチブのパートナーラウンドテーブルを開催。(写真左から) シュプリンガーネイチャー COOのMarc Spenlé氏、Seegene CEO兼創業者のJong-Yoon Chun博士、マイクロソフトのヘルスケア、製薬、ライフサイエンスのグローバルビジネスリーダー副社長であるElena Bonfiglioli氏
10月23日、3社はシュプリンガーネイチャーのロンドンキャンパス・オーディトリアムで開催された技術共有イニシアチブのパートナーラウンドテーブルにおいて、初期の成果について共有し、さらなる協力に向けた戦略を模索しました。この会議には、Seegeneの最高経営責任者(CEO)兼創業者であるJong-Yoon Chun博士、シュプリンガーネイチャーの最高執行責任者(COO)であるMarc Spenlé氏、シュプリンガーネイチャーのリサーチ担当社長であるSteven Inchcoombe氏、マイクロソフトのヘルスケア、製薬、ライフサイエンスのグローバルビジネスリーダー副社長であるElena Bonfiglioli氏が出席しました。
「Seegene独自のシンドローム・リアルタイムPCR技術、マイクロソフトの最先端のAIとクラウドサービス、およびシュプリンガーネイチャーのグローバルな科学コミュニティにおける広範なリーチを統合することにより、私たちは科学者および専門家との新しい協力の道を開いていく技術共有イニシアチブを創出していきます」とSeegeneのCEO兼創業者であるJong-Yoon Chun博士は、述べています。
この技術共有イニシアチブは、シンドローム・リアルタイムPCRや自動製品開発システム(SGDDS)など、Seegeneの高度な診断およびデータ分析技術を、世界各国の大手パートナー企業と共有することを目指しています。提携企業は、地域の科学者や専門家と協力し、人間および人間以外の幅広い疾患において、地域社会や分野のニーズに合った診断検査を開発します。気候変動の課題、染症の発生増加の可能性における対応が求められる中、このイニシアチブの最終的なビジョンは「病気のない世界」、つまり人々が感染症やがんに苦しむことがなくなり、動物や植物が病気にかからず繁栄する未来を創ることです。
Seegeneのシンドローム・リアルタイムPCR技術は、分子標的検出において画期的な進歩を実現しており、他のPCR手法では比類のないものです。この技術では、1つの反応チューブで最大14個の病原体を同時に検出し、各標的の定量情報を得ることができます。さらに、マルチチューブパネル検査は、重複する症状を持つ病原体のより包括的なセットをカバーするように設計することも可能です。Seegeneの技術は、気候変動によって悪化する複数のパンデミックの脅威を緩和するための強力なツールとして、急速に進化する多様な病原体を監視し、対応する能力を強化します。
この技術共有イニシアチブに参加する企業は、Seegeneの最先端の技術と専門知識を利用できるようになり、各国固有の公衆衛生ニーズに合わせたシンドローム・リアルタイムPCR製品の開発と製造が可能になります。このイニシアチブを通じてこうした能力を現地化することにより、そのコミュニティは将来の感染拡大や複数の病原体によるパンデミックに迅速に対応できるようになります。
今年のラウンドテーブルで達成された成果を基に、来年後半に宣言式が行われ、3社による技術の相乗効果を最大化するための戦略がさらに議論される予定です。
ロンドンでの会議で、Seegeneとマイクロソフトは、Seegeneの自動製品開発システム(SGDDS)の研究計画モジュールにマイクロソフトのAzure Open AIを統合した予備段階の結果を紹介しました。AI技術の使用により、公開された科学文献から関連情報を処理し分析する時間が大幅に短縮されました。さらに、両社はSeegeneのシンドロームベースの統計分析システムの概念実証を行いました。これは、マイクロソフトのAI駆動データ統合プラットフォームであるFabricを活用し、同様の症状を引き起こす複数の病原体間の統計的相関関係を発見し、正確な診断と治療をサポートし、将来の感染拡大を予測するものです。
「これまで、科学者や専門家の活動は、自分たちがその地域だけで生成してきたデータに閉じ込められていました。しかし、マイクロソフトのAI技術を活用して世界中で共有されている診断情報にアクセスすることで、新たに発生する疾患に迅速な対応が可能になります」とSeegeneのChun博士は、述べています。
「Seegeneとマイクロソフトは、人々がより健康であり続けることを助けるために、集団レベルでアクセス可能な新世代の診断ソリューションのビジョンを共有しました。クラウドとAIソリューションは、世界の疾病の診断をリアルタイムで追跡するために必要な膨大なデータを保護、管理し、分析するのに役立ちます。マイクロソフトは、『病気のない世界』を構築するというSeegeneのビジョンの実現を支援する信頼できるパートナーです。」とマイクロソフトのBonfiglioli氏は、述べています。
2024年1月、Seegeneとマイクロソフトは、マイクロソフトのAzure Open AIサービスをSeegeneのSGDDSの多数のモジュールに統合するための戦略的提携を結びました。マイクロソフトとの共同プロジェクトの目標は、高度なITシステム運用とAIを活用したデータ分析によって拡張された効率的な製品開発システムにより、技術共有イニシアチブに参加するグローバル企業を支援することです。
シュプリンガーネイチャーも今回の会議に参加しました。2023年より、Seegeneとシュプリンガーネイチャーは、世界中の科学者や専門家を招いて臨床的に重要な診断アッセイの開発に参加するオープンイノベーションプログラム(OIP)を運営してきました。今年、このプログラムはシュプリンガーネイチャーによって権威ある「Nature Awards MDx Impact Grants」として新たに立ち上げられ、PCR診断アッセイ開発のための革新的な提案を募集しています。シュプリンガーネイチャーは、プロジェクトの申請や評価を含むプロセスの重要な側面を監督し、世界の科学コミュニティからの関心と参加が拡大することを期待しています。
2024年5月、両社はOIPプログラムの範囲拡大を含む戦略的提携契約を締結しました。シュプリンガーネイチャーは、世界の科学コミュニティが新しいPCR診断製品の考案、設計、開発に参加することを奨励しています。
「私たちは、『MDx Impact Grants』が技術共有イニシアチブと相乗的に作用し、PCR分子診断の採用を促進するプロジェクトとして機能することを非常に期待しています。私たちは共に、十分なサービスを受けていない患者のために、正確かつ迅速で、アクセスしやすい検査の開発を促進するエコシステムを構築していきます」とシュプリンガーネイチャーの最高執行責任者(COO)であるMarc Spenlé氏は、述べています。
技術共有イニシアチブ・パートナー・エグゼクティブ・ラウンドテーブルに続いて、欧州の受賞者を表彰するためのOIP授賞式が開催されました。授賞式では、世界17人の受賞者のうち、欧州で活動している8人の科学者がその功績を称えられました。受賞者は以下の通りです。Ulrich Eigner (ドイツ)、Gian Maria Rossolini (イタリア)、Vismara Chiara Silvia (イタリア)、Davy Vanden Broeck (ベルギー)、Nicolas Yin (ベルギー)、Piet Cools (ベルギー)、Khoa Thai(オランダ)、Pedro Vieira-Baptista(ポルトガル)
英国保健安全保障庁(UKHSA)の最高責任者であるDame Jenny Harries教授が、基調講演のスピーカーとしてイベントに出席しました。今年3月に訪韓したHarries教授は、Seegene本社でChun博士と会談し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミック時のSeegeneの対応と成果について議論するとともに、技術共有イニシアチブとオープンイノベーションプログラム(OIP)について意見交換を行いました。
このイベントには、イスラエルのHy Laboratories Ltd.やスペインのWerfen社など、技術共有イニシアチブに参加している企業や、その他ヨーロッパのビジネスパートナーや生物医学専門家が出席し、技術共有イニシアチブのビジョンを共有しました。
Seegene(シージェン)は、シンドローム・リアルタイムPCR技術において24年にわたる研究開発、製造、事業を行ってきた経験を持っています。この専門知識は特に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの際に、世界100ヶ国以上で3億4,000万回を超えるCOVID-19の検査を提供して注目されました。Seegeneのシンドローム・リアルタイムPCR技術の大きな特徴は、同様の症状を引き起こす14種類の病原体を単一のチューブで同時に検査し、定量的情報を提供できることです。
Seegeneの詳細については、Seegene.comまたはhttps://www.linkedin.com/company/seegene-inclinkedin.com/company/seegene-incをご参照ください。
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