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  • LGイノテック、車載用照明モジュールを兆単位の事業に育成へ

  • 2024/05/16 07:00 公開  LG Innotek
    • 車載用照明モジュール「ネックスライド」、累計受注146件・年平均売上高成長率47%
    • 「もっと薄く、もっと明るく均一な光を」・・・デザイン自由度・電力効率が"グッと"
    • V2V・V2Pコミュニケーションに対応した"ピクセルライティング"・・・「来年までに開発完了目指す」

    ソウル(韓国), 2024年5月16日 /PRNewswire/ -- LGイノテック(代表ムン・ヒョクス)は9日、今年で商品化10周年を迎える「ネックスライド(Nexlide・Next Lighting Device)」を軸に、世界の車載用照明モジュール市場への攻略を加速していると発表した。

    Automotive Lighting Module ‘Nexlide’
    Automotive Lighting Module ‘Nexlide’

    車両の照明は、視界の確保や信号の伝達など、運転者の安全運行を支援する点灯装置という単純な役割を長年果たしてきた。しかし、未来モビリティ時代の到来とともに、車両における照明の役割と価値が非常に高まってきている。

    Automotive Lighting Module ‘Nexlide’
    Automotive Lighting Module ‘Nexlide’

    洗練された外観デザインでブランドの差別化を図っている高級完成車メーカーを中心に、車両の照明が新たに脚光を浴びている。

    • 車載用照明モジュール「ネックスライド」、累計受注146件・年平均売上高成長率47%

    LGイノテックの車載用フレキシブル立体照明モジュール「ネックスライド」は、このような未来モビリティのトレンドに対応した次世代の車載用照明ソリューションと評価され、世界中の完成車メーカーから熱い視線が注がれている。

    「ネックスライド」は、昼間走行灯やリヤコンビネーションランプ(RCL、Rear Combination Lamp。テールランプ、ストップランプ、ウインカーランプなどを含む)など、車両のさまざまな場所に自由に適用することができる。

    LGイノテックは、2014年の「ネックスライド-A」の量産を皮切りに、昨年開発に成功し最近量産が始まった「ネックスライド-M」に至るまで、全部で9つのラインナップを市場で展開している。「ネックスライド」は、これまでに韓国をはじめ、北米・欧州・日本・中国など国内外の9つの完成車ブランドの88車種に搭載され、世界各地の道路を走っている。

    「ネックスライド」は、直近10年間、47%の急激な年平均売上高成長率を記録し、今やLGイノテックの電装部品事業の主力製品と位置付けられている。先月時点での累計受注は146件に達する。

    • 「もっと薄く、もっと明るく均一な光を」・・・デザイン自由度・電力効率が"グッと"

    「ネックスライド」は、薄い基板に複数の光源パッケージ、柔軟に曲がる素材である光学レジン、LGイノテック独自の微細光学パターン技術が採用された高性能・高信頼性光学フィルムなどを取り付けて作られる。LGイノテックは、200件を超える技術特許を取得し、「ネックスライド」に関する独占技術を確保している。

    「ネックスライド」が開発されるまでは、面光源(表面が均一に発光し、厚みのない光源)を実現するためには点光源に光を均一に拡散させる「インナーレンズ(Inner Lense)」などの部品を取り付ける必要があった。

    しかし、LGイノテックの特許技術を用いることにより、追加で取り付ける必要がある部品の数を20%以上減らすことができた。モジュールの薄型化を実現できたのもそのためだ。モジュールの厚さが薄くなるほど、より効率的な空間活用が可能になり、車両デザインにおける設計自由度が高くなる。

    最新モデルの「ネックスライド-M」において、LGイノテックは、空気層(Air Gap)そのものをなくした新たな製法を取り入れ、モジュールの厚さを従来品の約30%に薄型化している。

    厚さを最小限に抑えながらも照明の明るさをさらに向上させているのが、「ネックスライド」のもう一つの強みだ。「ネックスライド-M」は、従来品に比べて4倍明るくなっており、昼間走行灯(DRL、Daytime Running Lights)の世界的な基準である500カンデラ(cd、光源の明るさを表す単位)の発光を可能にしている。

    そのため、業界最高水準の明るさを確保しつつ、顧客は「ネックスライド」の幅広いラインナップを活用し、照明の用途や搭載位置に応じて色や明るさを自由に設計できるようになった。

    「ネックスライド」を採用することで消費電力を削減できるのも強みだ。モジュールの明るさが向上したため、少ない電力で十分な明るさを確保できるようになったためだ。特に、電気自動車の場合は、電費(電気自動車の燃費)を高めることができるため、未来モビリティ時代において、「ネックスライド」はその付加価値がさらに高まっている。

    • V2V・V2Pコミュニケーションに対応した"ピクセルライティング"・・・「来年までに開発完了目指す」

    最近、完成車市場では、車両のグリルに照明を取り付け、運転者と運転者(V2V)のコミュニケーションや運転者と歩行者のコミュニケーション(V2P)を可能にしたり、特定の色を用いて自律走行車の走行状態を表示したりするなど、車両における照明の役割をこれまで以上に拡大させる動きが見られている。

    このようなトレンドに合わせ、LGイノテックは、さまざまな文言やアニメーション効果を表示できるピクセルライティング(小さな立体照明を繰り返し配置する照明デザイン)技術の開発を2025年までに完了させることを目指している。

    それとともに、中・低価格帯の電気自動車OEMへと顧客を拡大するため、エネルギー効率を高めた「次世代ネックスライド」の開発も来年までに完了させる計画だ。

    ユ・ビョングク電装部品事業部長(専務)は、「LGイノテックはこれまでの10年間、『ネックスライド』を通じて優れた車載用照明モジュール事業力を世界市場に示してきた」とし、「これからも差別化された顧客価値を提供する製品を生み出し続け、車載用照明モジュールを兆単位の事業に育てていきたい」と述べた。

    グローバル市場調査機関「Reports Insights」によると、世界の自動車照明市場は2022年には219億ドル(約29兆ウォン) で、2030年までに320億8000万ドル(約42兆4500億ウォン) に達するものとみられている。

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